娘ちゃんのこだわりがたくさん詰まったいい結婚式でした。
半年以上前から準備に余念がなかった娘ちゃん。
控室の飾りつけから披露宴で流すVTR、ケーキトッパーまで手作りして熱量がすごかったね。
いいお友達にも恵まれて、とても優しい時間が流れていたね。
それでも娘ちゃんだけを見つめていた
自分では写真は撮らないと決めていました
結婚式で使う子供の頃の写真を頼まれて、古いアルバムやデジカメのデータを見返しました。
初めって買ったデジカメは娘ちゃんの誕生にあわせて購入したんだよね。
当時の解像度ではプリクラくらいのサイズにしかならなくて、結局フィルムカメラを使うことになったんだよな。
幼稚園のおゆうぎ会ではビデオカメラも購入、見に来られなかったじいじやばあばに見せに行ったな。
でもビデオってそうそう見返すことがなくて、今ではビデオカメラ自体をどこにしまい込んだのか分からなくなっていたりして・・・
ふと思ったんです。
構図やらなんやら、ファインダーの中の切り取られた世界に夢中になっていて、大切な何かを忘れていたんじゃないかなって。
もっともっと全体もよく観て、心に刻んで記憶することをなおざりにしていたんじゃないかなと。
だから決めました。
結婚式では写真を撮ることはやめようと。
娘ちゃんの花嫁姿をしっかり目に焼き付けよう、式や披露宴の空気を存分に感じて、来賓の方々との出来事もしっかり見届けよう。
撮影はプロのカメラマンさんがいるから任せようって。
初めてのバージンロード
自分のときは神前式だったので、バージンロードを歩くのは初めてになります。
チャペルの向かいに控室があって、式の進行の説明を受けます。
腕の組み方、歩幅や足さばき、腕の取り方、牧師さんの合図・・・
なにがいちばん大事かって?
「ドレスの裾を踏まないこと」はい、よく分かりました。
もう参列者が席に着きましたって?
あぁ~、リハーサルはないのねぇ・・・
チャペルの扉の前では娘ちゃんとままちゃんがスタンバイしています。
この瞬間、この構図だけは自分にしか写真に残せないなと思っているのもつかの間、扉が開いて一礼、ままちゃんが娘ちゃんのベールを整える。
係のおねえさんに促されて入場・・・
右足を出して、左足を揃える、左足を出して、右足を揃える、短い歩幅でゆっくり、裾を踏まないように、右足を出して・・・
あれ、娘ちゃんにどんな一言をかけて歩みはじめようかと色々考えていたのに、変わった歩き方のことばかりに気を取られて歩み終わっていましたよ。
娘ちゃんが生まれた日のこと
父と歩くバージンロードは、生まれてからこれまでの歩みを表しているそうです。
ままちゃんの希望で里帰り出産だったね。
「病院に入ったよ」とお義母さんから朝に連絡を受けて、会社に休みをもらって新幹線に乗り込み病院へ向かいました。
病院に着いたときには既に娘ちゃんは生まれていて、新生児室のベットで寝息をたてていました。
元気に生まれてきてくれてほんとうによかった。
そして、娘ちゃんが結婚する日がいつか来るのかなと、気の早い心配をしたことを覚えています。
娘ちゃんからの手紙
披露宴の最後は娘ちゃんからの手紙と花束贈呈です。
娘ちゃんの話を聞き逃すまいと耳を傾けます。
あぁそんなこともあったよね、
そんな風に感じ取ってくれていたんだね、
自分が歩む姿を見て、刺激を受けてくれていたんだね。
もう、一生分の承認欲求を満たしてくれるプレゼントをもらいました。
これからも娘ちゃんを応援し続けるからね。
自分では写真を撮らず、この日の出来事すべてに想いを馳せるつもりでいたのですが、最初から最後まで娘ちゃんだけを見つめ続けて終わってしまいました。
ホテルスタッフの皆さんへ感謝いたします
娘ちゃんの想いを全力でカタチにしてくれたホテルスタッフの皆さん、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
最後に娘ちゃんと婿ちゃんを囲み、スタッフの皆さんが記念写真を撮影している様子を観て、チームワークの良さを感じました。
みんないい笑顔をしていたな。
カメラマンさん、いい写真を期待していますよ。
自分も笑顔の練習しておけばよかったかな(^_^;)